自分の好きなことでしか、独立はできないと思う・・・

秋葉原での悲惨な事件もあって、あらためてロストジェネレーションの置かれた不遇さや、苦境に注目が集まっていますね。


かく言う僕も、1977年生まれ、社会人になったのは2001年の氷河期真っ只中です。

どこにも就職できず、フリーターの期間もずいぶんありました。

まだ、男性で派遣っていうのもあまりなくて、どうしようもなくコンビニのバイトをして・・。ようやく決まった就職先でも、まったく仕事になじめず、すぐに離職。


ずーっと惨めな社会人生活を送ってきました。そしてヤケになって、独立起業をしたのです。


(あの事件の容疑者も、どうせヤケになるなら、前向きなことをやればよかったのに・・。と思います。同じ世代の人間として、とても残念です。)


しかし、考えてみるとフリーターの頃から、常にWEBやデザインには興味を持ち続け、少しずつ勉強をしていました。


だから、学校でしっかりWEB制作を勉強したことはありません。いろいろなサイトを見たり、実際にWEBデザイナーの先輩から、技を盗みながら覚えてきました。


そして、今も、日々勉強。


興味のあることに関しては、勉強はまったく苦痛じゃありません。


もちろんWEB以外の勉強は、大嫌いです。経理や、マネジメントの本を買っても、ほとんど積読ですが、WEB制作に関する本はたくさん、読みます(月に10冊くらい)。


目まぐるしく変わる環境の中で、弱小な個人が生き抜いていくには、勉強し続けるしかありません。


ほとんどの人は、好きなことしか勉強できないと思います。


好きなことで独立をするのが、一番ベストだと考えるのはこんなシンプルな理由です。お金だけでは、とても続きません。

ウェブデザイナーで1,000万稼げるのか?

フリーランスで、年収1,000万を目指す!と繰り返し書いていますが、「具体的にどうするんだ?」「ではお前は何をやってるんだ?」と言われそうですね。


僕はWEBデザイナーです。


WEBデザイナーって年収1,000万なんていけんの?という声も聞こえてきそうです。


実際こんな下記のようなデータもあります。


WEBデザイナー向けの2大専門雑誌「WebDesigning」と「Webcreators」のデータを総合すると、WEBデザイナーの年収は、約60%の人が500万円未満という統計です。細かい数値まで示されてはいませんが、おそらくWEBデザイナーの平均年収というのは、400万円台の半ば位と推測されます。WEBデザインというのは、業界自体がまだ出来て間もないです(インターネットが一般普及してまだ10年ほどですから)。WEBデザイナーの平均年齢は約30歳、そして女性の比率も約30%と多い事を考えると、そんなに悪い金額でも無さそうに見えます。


物価データベースより


ぜんぜん無理じゃん。ってなりますよね。これだけ読んだら。


ただ、よく考えたら、サラリーマンというのは、あたりまえの話ですが、自分の売り上げた分すべてが給料になるわけじゃないですよね。


会社というのは、一人一人があげた、売り上げから、少しずつ少しずつ、オフィスの賃料であったり、水道光熱費であったり、販促費用であったり、社長の給料(!)などが引かれる仕組みになっているわけです。


営業をやっている人なんかは、月に何千万売り上げても、月収が数十万ということにやるせない気持ちになる人も多いです。
でも、マーケティングや、商品の製造、仕入れなどの過程を経てはじめてお金になるわけですから、自分ひとりの力で稼ぎだした訳ではないのです。


ここで、気がつく方もいるかも知れませんが、WEBデザイナーという仕事は、一人でマーケティング・製造・仕入れ・販売を完結できるんですね。(もちろん、一人でカバーできないところは、アウトソースという方法もあります)


当たり前のことですが、個人の中に会社の機能を備える。これがフリーランスをスタートするときに気をつけることです。

営業ができないのに、フリーランスになってはいけません。
商品を開発、製造、仕入れることができないのにフリーランスになってはいけないのです。欠けている機能を、なんらかの方法で埋めない限りは、そこで停滞してしまうことになります。

なぜ1千万を目指すのか?

さて、個人で開業するのなら、サラリーマンより稼いでほしい。年収1,000万稼いでいただきたい。ということを書きました。


ここで、なぜ、年収1,000万なのか?その根拠について書きたいと思います。


「年収1000万から勝ち組」


などど、よく世間で言われます。だから、そこを目指して、達成して気分よくなりましょう・・・


なんて、漠然とした理由では、なかなかやる気も持続できないと思います。なぜ、1,000万を目指すのか、具体的な理由を述べたいと思います。


それは、1,000万以上売り上げを出し、法人化することによっていくつかのメリットを享受できるようになることです。


1.税金上のメリット

売り上げが1,000万円〜1,500万円を超えてくると、法人化したほうが、所得税のコストを圧縮できます。また、会社設立から2事業年度は消費税を収める必要がありません。(資本金1,000万円以下の法人のみ)

シンプルにまとめると、税金が安くなる!ということです。


2.社会的な信用度のアップ

私自身が感じたことですが、個人事業主よりも法人のほうが圧倒的に信用を得やすいと感じます。

取引先だけでなく、家を借りるときや、ローンを組むときなどの信用力も若干、アップしたと思います。(それでもサラリーマンより社会的信用はありませんが)


3.コミットメントの違い

そして3つ目が、私が感じる最大のメリットです。法人化することによって、売り上げや、利益、経費などを意識するようになり、ビジネスの感覚が鋭くなります。

僕も個人事業主の時には、銀行口座にお金があると、ついゆるんでしまって、売り上げが下がるといったことが往々にしてありました。しかし、会社にしたことで、目標が明確になり、税理士さんのチェックも入るので、緊張感を持って仕事に取り組めるようになりました。


これが、私の考えるフリーランスで年収1,000万を目指す理由です。(売り上げ1,000万以下だと税制面でのメリットは減少します・・・)


次は、この年収1,000万円というのが、どのくらい実現可能性があるのか?それについて書きたいと思います。

このブログの概要

みなさん、はじめまして。フリーランスWEBデザイナーをやっている渡辺です。


なぜ「フリーランスTIPS : 効率的個人事業で年収1,000万を目指す」というブログを作ろうと思ったのか、その理由をまず書きます。


僕は1977年生まれで、いわゆるロストジェネレーションと呼ばれる世代の人間です。親のすねをかじって、米国に留学したものの大したこともせずに、中途半場な学歴で帰国。


案の定、その後の就職に悪戦苦闘し、20代のほとんどを不安定な就労状況で乗り切ってきました。


フリーターや、零細企業、ベンチャー企業などを転々としながら、最後の最後にたどり着いたのが、起業という選択肢でした。


「失うものは、そもそも何もない」という極めて後ろ向きな理由での独立・起業でしたが、5年たった今思えば、悪くない選択だったかなと思うのです。


そして、周りを見渡すと、けっこうフリーランスで仕事をしている仲間が増えている。野心旺盛なナナロク世代だからか、僕のように後ろ向きな理由でかは分かりませんが、同年代の個人事業主が多いです。


ただ、苦戦している人も多いんですね。。


僕も独立して最初のころは、売り上げもあがらず、苦労してました。その年収なら、サラリーマンやってるほうがいい。なんて友達とかに言われると「本当だよね。何やってんだろ」(涙目)ってなります。


だから、フリーランスでやっていくなら、年収1,000万を稼いでほしい。そのために、何か役に立つTIPSを、同じ境遇の人たちに提供したいと思ったのがこのブログをはじめる理由です。


もちろん、自分自身のための備忘録、売り上げをさらに上げるためのマニュアル作りというねらいもあります。


時折、チェックしていただければ幸いです。